飛んでいる飛行機を撮ったことはありますか!?
羽田の新ルートができてから、東京都心部でも上空に飛行機を頻繁に見かけるようになったと思います。
遠くに見える飛行機は小さくて見た目はあまり速く進んでいるように見えませんが、これが近距離からだったらどうでしょう?
轟音と共に巨体が飛ぶ姿は圧巻です!!そこで今回は近距離から飛行機を撮影する方法やカメラの設定について解説していきます。
筆者Tー藤原が実際に宮古島(下地島)の下地島空港の17エンドで撮影した様子もお伝えしていくのでぜひ参考になれば幸いです!
時速250キロで飛ぶ飛行機の着陸前がシャッターチャンス
飛行機は着陸時の速度がおおよそ時速250キロと言われています。カメラにおさめるならその飛行機の着陸前がシャッターチャンスです。
まだ多少高さのある飛行機はもう少し出ているかもいしれません。新幹線以上のスピードで飛ぶ物体を近距離で綺麗に撮影することは簡単ではありません!
しかしカメラの設定をきちんとして、何回か練習すれば初心者でもある程度綺麗に撮ることができるのでこのページがその手助けになればと思っていますのでぜひ最後までお付き合いください。
離陸時は急上昇するので撮影は難しい
撮影方法に行く前に、なぜ着陸時なのか?といったところを説明しておきます。
着陸時は緩やかに高度を下げて来ますが、離陸時はスピードも速いし、なにより急上昇するのでどうしても難しくなってしまいます。飛んだらしばらく真っ直ぐ飛ぶかというとそうではなく左右にも旋回するので、より飛んでくる位置が計算できる着陸時の方が狙い通りの撮影がしやすくなります。
さすがに滑走路に入ったら怒られるので撮れる位置は限られています。そこで空港外のベストポジションから着陸時を狙うということになります。
【撮影方法】高速で動く飛行機を捉えるカメラの設定と撮り方
ある程度概要を掴んだところで、ここからはカメラの設定方法と実際の撮り方を一緒に見ていきましょう!
ぜひ手元にカメラを出して操作してみることをおすすめします。
飛行機を撮るためのカメラの設定方法
まずはじめに、その日の天気によっては各項目を多少いじる必要があるということは念頭に置いといてください!
着陸前に実際に撮ってみて、明るさ等を調整するようにしましょう。
- 1:連続撮影モードにする
- 2:シャッタースピード→1/2000
- 3:iSO感度→200
- 4:F値→4.5
- 5:フォーカス→オート・マニュアルどちらでも可
上記項目を見ていきます!
①:連続撮影モードにする
まずは一番大事な部分とも言える連続撮影の設定です。iPhoneでも長押しすると連写できると思うのですが、あのイメージです。
1点狙いとなるとやはり難しくなるので連写することにより「どれか1枚くらい良い感じに撮れてるだろ」くらいの気持ちでいきましょう!連続撮影でパラパラ漫画みたいになるのもおもしろいポイントですよ!
Tー藤原のカメラには普通の連続撮影の他に速度優先連続撮影があるので、読者の方のカメラにもあればこちらをおすすめします。とにかくスピード命です。
連続撮影は動きを捉える際には有効活用できます。例えば野球を見に行った際に選手がスイングするところを連続撮影等はおすすめです。
②:シャッタースピード→1/2000
お次はシャッタースピードです。こちらはいったん「1/2000」にしてみましょう。かなりはやいです!2000分の1というもそっそいスピードにしないと飛行機が速すぎて綺麗に撮れないんですよね…
シャッタースピードを数十秒にする星空なんかとは全くの逆ですね!
③:iSO感度→200
昼間に撮る時は100にすることが多いかなと思いますが、今回は200で撮影しました。実は撮影機会が2回あり、1回目は100で撮ったのですが若干暗かったです…
といっても当然ここは天気や場所によって変わってくると思いますので、何回か撮りながら微調整していきましょう!
④:F値→4.5
こちらもいったん4.5にしましょう!F値は小さい方が早いシャッタースピードに対応できるようになります。
カメラにもよりますがTー藤原が持っていたカメラが3.5からだったので4.5にしました。目安としてはそのカメラで最も開いた(低いF値)状態から少し絞ったくらいにすると良いです。
⑤:フォーカス→オート・マニュアルどちらでも可
フォーカスに関しては心配ならオートで問題ないですが、マニュアルで練習するのも手です。ぜひ無限遠で撮ってみてください。
オートでも問題なく撮れたのでとりあえずはオートにしておいても大丈夫です!
飛んでいる飛行機の撮り方
では実際どんな流れで撮っていくか、順を追って見ていきます。
- 1:フライトレーダーで飛行機の位置を確認
- 2:画角・背景をどうするか決める
- 3:飛んでくる飛行機にピントを合わせ始める
- 4:想定の画角に入り込んできたら連写する
まずは飛行機が見やすい場所に行きましょう!!
①:フライトレーダーで飛行機の位置を確認
フライトレーダーというアプリがあるので、ぜひダウンロードしてください(回し者ではないです笑)。
どの飛行機を撮るか狙いを定めましょう。本数が少ない場合は目星をつけておきたいですね。
②:画角・背景をどうするか決める
特に初めて行く場所であれば飛行機をどのように捉えるかを決めましょう!
周りをみて、飛行機だけを入れたいのか、何か他に背景として入れたいものがあるのかシミュレーションしてみて飛んできた時のイメージを膨らませます。
実際その通りに飛んでくるかはわかりませんが笑
何回か練習して慣れていきましょう。
③:飛んでくる飛行機にピントを合わせ始める
さぁ、ついに狙いの飛行機が近づいてきました。
オートだったら飛行機にきちんとピントが合うか半押しを繰り返します。実際に撮りはしないけど何回もピントを合わせまくるというとイメージがつきやすいでしょうか。
慣れていないとこの辺で焦りが出てきますが何回もピント合わせを繰り返すと落ち着いてくると思います笑
④:想定の画角に入り込んできたら連写する
いざ撮影の時です!最初に想定した通りの場所を通過するときに一気に連写します。
連続撮影ということもあり、ベストポジションより手前から撮影を始めます。どれか1枚くらい綺麗に写っていてくれ!という願いを込めて撮りましょう!!
連写終わりくらいで画角から抜けていくくらいが理想ですね。
以上が簡単な流れです。ぜひお試しください!
宮古島(下地島)の17エンドでの撮影体験談&写真紹介
Tー藤原が宮古島に行った際の撮影録をここからはお見せしようと思います。
下地島空港の17エンドという名所があるので、そちらで撮影してきました。
場所はこちらになります。
下地島空港の最北端です。
この奥には行けません!
飛行機が間近で見られるだけでなく海が綺麗というのが最大の魅力ですね!17エンド自体には空港沿いの歩道を歩いて行くのですが、道中は海を眺めながら歩けば全く飽きません!
待機中ぽけーっとしていても飽きませんし非常に心地良いと思います。
綺麗すぎる海とともに飛行機を綺麗に撮れる場所は国内ではほとんどないので、かなりの好条件が揃っています!
本数が少ないのでどの飛行機を撮影するかあらかじめ決めておく
以前はパイロットの養成場に使われていたため、本数もかなり見られましたが、現在は1日に数本しか飛んできません。
公式:下地島空港の時刻表
こちらが下地島空港の時刻表です。1日の本数がかなり少ないので機会が限られるという面では少し緊張しますね笑
今回Tー藤原は連続してやってくる2本の飛行機に狙いを定めて向かいました。
その日は1日に4便だけだったのですが、10:40着と11:05着があったのでそこでまとめて撮ることにしました。
17エンドへの行き方
基本的には車で向かうことになります。
最寄りの駐車場は以下になります。こちらをカーナビに設定して行きましょう!
空港自体の出入り口からはかなり距離があるので、車で行くのが無難と言えるでしょう。駐車料金は無料です。
飛行機の着陸する方向を確認しながら準備
下地島空港では一つだけ落とし穴があります。それは必ずしも17エンド側から着陸しないということです!
こればっかりは風の影響もあるので、運次第です。ちなみにTー藤原が乗ってきた飛行機は逆方面から入ってきましたし、実はこの撮影前日に撮ろうとした時も逆方面から来ました。
これもフライトレーダーできちんと確認してハラハラしながら待ちましょう笑
いったん下地島の北側を通るのでそのまま突っ込んで来れば17エンド側からの着陸、石垣島方面に旋回していったら回り込んで逆側から入ってきます。17エンド側からくるとわかるのは着陸の数分前ということになります。
それまでにカメラの設定と、画角の調整をしっかりしておきましょう!どうせなら綺麗な海も写るようにしたいですよね。
撮影場所は真下か、少しズレたところになると思います。
実際に撮影した写真を公開
実際に飛行機2本分の撮れた写真を紹介していきます。
正直いうと1本目はあまりうまくいってないので、参考にするなら2本目かなと思います笑
ジェットスター:10:40着from成田
まずはTー藤原も乗ってきた早朝成田発のジェットスターです。
着いたら同じく飛行機目当ての人がいたのでフライトレーダーを見ながら一緒に待ちました。
そしたらきっちり17エンド側から突っ込んできてくれたので、とりあえず1回目ということでオートで撮ってみました。
こちらが撮れました。1回目にしては一応枠内には綺麗に入っているもののなんだか物足りない感はありますよね…笑
ということで実はこの次に撮る2本目のスカイマークで今まで紹介してきた方法で撮影するんです。
1回目に少し物足りなさを感じたので、マニュアルで撮ってみようと思い一緒になったカメラマンの方にもアドバイスをいただき、練習してから25分後のスカイマークに備えました。
スカイマーク:11:05着from那覇
さて、1回目の反省点を活かす時です。
カメラの設定を終えて次もきっちり17エンドに突っ込んできてくれました。
ここからは連続写真でお楽しみください!速度優先で撮っています。
どうでしょうか!?タイミング・画角共にそこそこうまく撮れたと思います!!
1/2000で撮っているので大きなブレもないですし、背景もほどよく調整できているので2回目にしては大満足でございます。
また、1回目よりもテトラポットを少しだけ入れることも意識しました。
17エンドでの撮影のコツ
17エンドならではのコツです。
飛行機の他に背景を入れたい入れたくないはあると思いますので、そこの調整方法です。
ぜひGoogleストリートを開いてみてください。歩道の幅が数メートルあるのですが、なるべく飛行機だけを入れたいのであれば海側、テトラポットなど他にも入れたいならフェンス側から撮ることをおすすめします。
Tー藤原はテトラポットも少しだけ入れたいなと考えていたので、フェンスギリギリから撮りました。
1回目だと意外と気づかないので初めて行く人は参考にしてください。
現地に行くとだいたい同志の人がいるので、ガチっぽい人がいたら話しかけてみてください!多分優しく教えてくれると思いますよ笑
飛行機を近距離で見られる場所
ここまでは宮古島の撮影スポットを紹介しましたが、飛行機を近くで見られる場所は他にもあるので紹介します。
東京と大阪で1カ所ずつ、そして海外の有名な場所も紹介いたします。
東京:城南島海浜公園
まずは都内だと、羽田空港からすぐ近くにある城南島海浜公園です。
車で行くのが一番ですが、バスも出ています。
このように目の前を通って着陸していきますので、しっかり捉えたいですね!
大阪:千里川土手
次は大阪です。伊丹空港付近の千里川土手が有名です。
場所はだいたいなので微調整はおこなってください!
地図でもわかる通り、滑走路から程近いので大迫力です。
電車で行く場合最寄りは阪急の曽根駅になります。
海外:セント・マーチン島
そして最後に海外です。カリブ海に浮かぶ島、セント・マーチン島にあるマホ(マオ)・ビーチです。
島の北側はフランス領、南側はオランダ領をなっておりこちらのプリンセス・ジュリアナ国際空港はオランダ領側にあります。
こちらは「世界一危険なビーチ」として有名なマホ・ビーチです。ビーチの真上を飛ぶので飛行機が通ると轟音・暴風が発生します。
飛んでいる飛行機の撮影は練習あるのみ!
以上、飛んでいる飛行機を近距離から撮影する方法の紹介です。
なんだかんだ、慣れというのは大きいものなので結局は練習あるのみとなります。
ぜひ本数の多い場所でひたすらのめり込んでみましょう!
adiós